Aldosterone-producing adenomaとの鑑別が困難であったidiopathic hyperaldosteronismの1例

摘要

症例は58歳,女性.橋本病,膜性腎症にて通院中,高血圧,低K血症を認め,血中アルドステロン高値,レニン低値より原発性アルドステロン症と考えられ精査した.腹部CTでは右副腎に径1cm大の腫瘤を認めた.idiopathic hyperaldosteronism (IHA)とaldosterone-producing adenoma (APA)の鑑別は各種負荷試験,画像では困難であり,最終的に経静脈的サンプリングを要し,IHAに高血圧性副腎結節を合併した症例と考えられた.