円形脱毛症の遺伝と遺伝子検索遺伝疫学と疾患感受性遺伝子検索の現状

摘要

疫学や病理病乳あるいはマウス疾患モテルなとの解析によリ，円形脱毛症（AA）は多因子遺伝性疾患と考えられている．そのため患者集団や多発家系を用いて候補遺伝子の相関解析や連鎖解析が行われている.相関解析の結果ではHLALDQBl－03．HLA class I分子．HLA－DQA1．DQB1が，さらにMICA,IL－1 receptorantagonist,MIF，Notch4が候補道伝子として報告されている.患者家系を用いたケノムワイドな連鎖解析ではch6pこHLA遺伝子座．ICh6q,ch10，Ch16,Ch18に連鎖か認められIAAモテルマウス：C3H/HeJ)の連鎖解析ではマウスch8．ch9．ch15．ch17に連鎖かみられた.今後,異なる人種や集団による解析が進展し,疾患感受性遺伝子の同定がなされると期待される．