腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術が最初に行われてから15年以上が経過するが,その安全性と有益性はいまだ証明されていない.これは,腹腔鏡下膝頭十二指腸切除術がきわめて高度な技術を要することに加えて,もともと開腹手術でも合併症の頻度が高い衝式であることが原因であると考えられる.そこで,われわれは腹腔鏡下膵頭十二指腸切除衝の経験がある国際的なエキスパートと意見交換を行いつつ,本術式を膵頭部疾患に対する低侵嚢治療として確立する方法を模索してきた.2005年には腹腔歳下膵切除術に関する情報交換を行う目的でSociety of lntemational Pancreatic and Endoscopic Surgeons(SIPES)が発足した.本稿では,臨床研究として腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術を行う専門医を対象として,その手技について解誰る.
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