第51回材料と環境討論会報告

摘要

「継続は力なり」といわれるが，50年続いている討論会は，今回も各会場とも優れた研究発表と活発な討論が行われ，参加者各位の意欲の高さが感じられた。 特別講演で論じられた工業技術の発展と環境とのかかわり合い，自然環境の保全の重要性と多様性，また強大な組織のもつ危機管理の問題点など，私たちに種々の示唆を与えてくれたと思われる。 多様化する環境に対して材料を長期にわたり有効に使用し，持続可能な社会の構築のためには，腐食防食の科学，工学と技術の発展が不可欠であることが改めて示された討論会であったと考えられる。