創農·エネルギーシステム構築に関する研究

摘要

本論文では，長野県諏訪圏での大型温室によるカーネーション栽培を例に取り，既存の大型温室栽培と定格容量10～30kWの太陽光発電付大型温室（以下，PV付き温室とする）栽培の損益バランス，温室効果ガスの削減率などについて検討し論述した．なお，解析に用いたデータは限られた農家の方々の聞き取り調査をベースにして，大胆な仮定の下で作成したものである．ただ，同一条件の下で既存の大型温室とPV付き温室とを比較したものであり，双方を比較することは可能である．