高速加圧浮上装置の浄水処理への適用藻類を多量に含んだ霞ケ浦原水に対する最適浄水処理手法の確立

摘要

オルガノは浮上槽LV40m／h（最大）という高流速での固液分離が可能な新型の高速加圧浮上装置を開発した。この流速は従来型の約8倍（自社比）に相当する。加圧浮上装置は原水中に藻類·フミン質·油分等の沈降しにくいものが多く含まれる場合、非常に有効な固液分離装置であり、「凝集沈澱他に比べて設置面積を大幅に縮小できる」、「冬期における低水温時でも良好な処理が行える」、「汚泥濃縮性が沈澱処理に比べて良好」等の利点がある。今回新たに開発を行った高速加圧浮上装置は、2010年に上市し、すでに民間の工場では10件以上の納入実績がある。この開発装置を浄水場に適用すべく、システム検討を行った。