インフォメーションシステム事業のねらいと展望

摘要

世の中では，インターネットや携帯電話の爆発的な普及によって，IT革命又はデジタル革命が起こっていると言われている。 実際そう遠くない将来に，ブロードバンドやモバイル機器の更なる進展によって，日常生活において好きな時に，好きな場所で，好きな方法で，自己のニーズに合ったサービスやプロダクトを手に入れられる"ユビキタスの時代"を迎えようとしている。 今から数十年前はというと，大型のメインフレームコンピュータに接続された端末（ダム端末と呼ばれていた）で企業の業務アプリケーションを動かし，一方，オフィスではスタンドアロン設置されているパソコンで表計算やワープロを行っていた状況であった。 ところが今や，インターネットによって，時間と距離を越えて世界中のコンピュータと通信や情報共有が可能となっている。現在のパソコンが従来のメインフレームの処理能力を持っていることとあいまって，IT (Information Technology)すなわち情報技術の経営とのかかわりが重要になってきている。数十年前にもてはやされた戦略的情報システム(Strategic Information System: SIS)がまさに新しい形で必要とされる時代になったと言える。 このような時代を迎えるに当たり，三菱電機は，情報システムソリューションコンセプト"Co．Solution"を発展させ，より協創型のカスタマーリレーションシップの視点に立ち，ITの基盤技術からシステム，更にはコンサルティングの領域までを含めた形で事業推進に取り組んでいる。