グリーン調達の取り組み

摘要

三菱電機グループは，1993年から環境に関する自主的な取り組みを“環境実行計画”として体系化し，すべての事業活動を通じ，これまで培った技術と今後開発する技術により環境保全とその向上に努めるという環境基本理念の下，環境負荷低減や環境経営基盤の強化に取り組んできた。 2003年4月に“持続的成長”を目指し，2005年度を目標年度とする“第4次環境計画”を策定し，“ステークホルダーとの共創”を進め，循環型社会の形成に取り組んでいる。 環境に適合した製品·サービスの提供には，調達段階で環境負荷の少ない資材を調達することが不可欠である。 三菱電機グループでは，グリーン調達を環境計画の中の重要項目と位置付け，2000年9月“三菱電機グループ·グリーン調達基準書”を策定し，環境に配慮した資材調達を推進してきた。 昨今，欧州·中国ほかで電気電子機器に対して製品含有化学物質規制という新しい枠組みの規制が行われようとしている。 また，企業の社会的説明責任が強く求められる等の背景の下，環境経営の一環として，多岐にわたる製品にグリーン調達を適用するため，2003年8月に“グリーン調達基準書”と“グリーン調達·調査対象化学物質リスト”を改訂し，社内外への展開を推進してきた。