機器構造部品の安全性設計·予防保全における信頼性工学適用 2.自動の信頼怪保証技術ヘの適用

摘要

自動車は，走る，曲がる，止まるの基本機能に利便性や快適性を付加させ，ユーザ自らがその性能を享受する商品である。 したがって，基本機能を損なうような路上駿障の防止は当然とし，快適性に影響する機能からユーザの感性で判断するような故障も防ぎ，商品として魅力あるものに仕上げることが信頼性分野で自動車開発に携わる者とっては非常に重要である．　 自動車の開発は，企画から始まり、設計，試作車の信頼性実験を行い，量産へ移行するステップで行われる．この開発の中で，コスト低減や軽量化を達成する活動やより魅力ある商品をタイムリーに提供するための開発期間の短縮が同時に必要になる．これらの課題を達成しつつ故障を防ぎ，信頼性を確保するためには、信頼性工学技術の支援が必要である。 　 本講座では，この開発ステップ毎に信頼性工学適用例の概要を紹介する。