稲発酵粗飼料用稲の放射性セ濃度を低減する収穫方法

摘要

東京電力福島第一原子力発電所で2011年3月に起きた事故によって、東北-関東地方を中心に広い範囲で、放射性セシウムが農地に沈着しました。そのため、土壌から飼料作物への放射性セシウムの移行を低減することは重要な課題となつてい南東北から北関東にかけて約LOOOO.Sで栽培されている稲発酵粗飼料は、近年栽培面積が急激に増加しています。稲発酵粗飼料とは、稲の籾と茎葉を収穫して発酵させた飼料です。平成お年に実施した稲発酵粗飼料の放射性セシウムのモニタリング調査では、暫定許容量100，kg(水分80%換算)を超過した事例は、合計490地点のうち1地点のみであったことから、土壌から農作物への放射性セシウムの移行は低いと予想されています。一方、放射性セシゥム濃度が上昇しないように、土壌混入を抑える収穫方法が必要とされています。