農業経営を支える省力的技術や、 オリジナル品種の開発に取り組む

摘要

愛知県の野菜生産は卜マ卜やイチゴ、キユウリ、 ナスなど果菜類の施設生産の他、露地野菜生産も 盛んである。園芸研究部では、野菜類の育種と、 施設野菜の栽培研究を中心に取り組んでいる。 (1) 卜マ卜の育種 トマトでは大玉トマトをメインとして、病害抵抗性が複数あるもの、単為結果性があって作業性が良いなどの特性を持つ新口g種育成に取り組んでいる。大玉トマトでは、トマト黄化葉卷病抵抗性系統が育成され、病害抵抗性検定を行い、生産農家圃場での現地適応性検定の段階まで進んでいる。これから数年の内に日本人の食味に合つた新品種の育成が期待される。(2) 業務用卜マ卜の育種農水省委託プ口ジヱクト研究として加工.業務用野菜の口 g種を作る研究に取り組んでいる。業務用トマトの品質面では、果実が大きく、スライスしたときにドリップ(液だれ)が少ないものが厚いもの、子室が 多いものが望まれている。安定生産面からは、単為結果性や病害抵抗性も必要であり、それら特性を兼ね備えた新品種育成を目指して取り組んでいる。