マルチ畝内消毒法を用いたキユウリホモプシス根腐病の萎凋症状の回避対策

摘要

近年、東北地域のキユウリ栽培では土壌伝染性病害の1つであるホモプシス根腐病の被害が各地で発生している。本病は病原菌が根に感染ることで地上部に激しい萎れを引き起こし、果実生産が停止する。このような被害が2003年には岩手県.福島県の主要なキュゥリ産地で多発し、その被害推定額が約10億円にまで達した。その後この規模の多発生はないものの、発生地域はさらに拡大しており、栽培上の大きな問題になっている。このように被害が深刻化した理由として、に対する品種や台木がないことが挙げられる。