摘花の徹底によるパラのアザミウマ頬に対する防除効率の向上

摘要

アザミウマ類は花菅や花に寄生すると、花弁にかすり状の白斑や褐変を生じ、商品性を著しく低下させる。また、えそ症状や壊死を起こすトスポ属ウイルスを媒介することから重要害虫とされている。本県におけるバラの施設栽培でもアザミウマ類によって、花弁が褐変する被害が多く発生し問題となっている。 しかも、アザミウマ類は、殺虫剤のかかりにくい花の中に潜んでいることや、廟化が植物体から離れた地表や資材の隙間で行われていること、さらに薬剤に対する抵抗性が発達していることから、殺虫剤の連続散布だけでは、十分な防除効果が得られないことが多い。