知づておきたいキュウリの生理、生怒　第7回果実の生長その3

摘要

前回までに、果実が着生し速やかに生長するためには、幼果のオーキシン、ジベレリン、サイトカイニンなどの濃度が高いことが重要であると述べた。しかし、これらの植物ホルモンの濃度は果実の潜在的生長力（ポテンシャル）に関係する要素であって、実際に果実が生長するためには、炭水化物、水、無機養分などが果実に供給されることが必要である。 つまり、これらの物質がいかに多量かつ迅速に果実に送り込まれるかが、果実の生長（果実収量）を支配する実質的な要因である。