県農えひめ育成新品種「あいひめ」、「まりひめ」

摘要

愛媛県は「カンキッ王国」として全国的にも知られており、その中でも、温州ミカンは33年連続日本一の生産量を維持している。 また、伊予柑についても全国生産量の80％以上を占める、本県のカンキッ基幹作物となっている。しかし、温州ミカンは樹の老木化、気象要因が影響していると考えられる隔年結果現象、極早生温州、伊予相は消費ニーズの変化に伴う消費低迷の影響によって生産過剰傾向となっており、カンキッ類の生産面では多くの課題を抱えている。 このようななか、県農えひめでは、需要が期待できるカンキッ新品種の育種開発に取り細んでおり、ポスト伊予柑候補として期待できる新しいタイプのカンキッ類「まりひめ」と、どの産地でも高品質果実生産が可能な温州ミカン　 「あいひめ」　 の育種開発に成功した。