切り花の日持ち向上への取組み

摘要

わが国の切り花の需要量　 （国内生産量＋輸入量）は、平成8年まで年々増加してきたが、その後は6倍数千万本で横這いとなっている。 切り花の需要の中では、業務用の需要が低下する二力、家庭用等の店頭売りの比率が増加する傾向にある。 総務省の家計調査によると、1年間に1度も切り花を買ったことのない世帯が全体の6割弱を占めており、切り花の家庭用需要は、今後、工夫次第ではまだまだ伸びる可能性がある。 家庭での切り花の利用の際に重要視されるのが切り花の日持ちである。 当センターが農林水産省の委託調査のL環として、平成15年に1FTD（日本生花通信配達協会）の協力を得て行った生花店のアンケート調香によると、消費者から寄せられる要望について、「日持ちする花を下さい」とよく言われる生花店は全体の51％もあり、時々言われる生花店を併せると実に88％もある。 このことからも、切り花の家庭嵩要を伸ばすためには、切り花の日持ち性を向上させ、それを消費者に理解Lてもらうための努力が重要である。