植物生育促進性根圏細菌の多面的機能を生かしたトマトの健苗生産

摘要

植物生育促進性根国細菌（PGP里は、土壌病害の軽減や植物の生育調節などの多面的確能を有する微生物として、農業分野でのさまざまな場面での利用が期待されている。卜マ卜の夏季の栽培ほ、育苗期の気温が高いために苗が徒長し、軟弱で茎の腰が弱く塞が曲がったり祈れたりして、育苗後半の管理が難しくなる。 また、連作地では地温が高い時期に定植すると、脊枯病等の土壌病害に感染し大きな被害を受ける危陰性が高い。 これまで、このような場面での生育調節や病害の防除には、主に化学合成された植物生育調節剤や殺菌剤が使われてきた。 近年、新しい技術として自然界に生息する土壌中の有用な微生物、特にPGPRを培養して育苗培養土に添加し、植物の根に定着させることで、卜マ卜の苗の徒長防止や育枯病の防除に効果を示すことが分かり、その資材が実用化された。