セル成型苗利用によるホウレンソウの周年栽培と夏どり安定生産技術

摘要

中山間地域は、深刻な後継者不足と高齢化の進行で、基幹的な農業従事者が減少し、男女別にみると、女性の割合が高いものの、農業就業人口は減少し続けている。 一方、新鮮で安全な地場野菜の生産の気運が高まる中で、中山問地は地産地消や産直の拠点として、重要性が増しっつある。 産直は、女性や高齢者、兼業農家の力を汲み上げ、遊休農地の減少をもたらし、中山間地域の活性化の拠点となり得る。 その運骨は周年型が普通で、主力商品である軟弱野菜は、年間の栽培計画が必要である。 一方、軟弱野菜のセル成型苗の利用は、播種彼の生育が揃い、生育初期の土壌病害の回避効果も高く、青首と定植が分かれることから、本圃での生育期間も短く、周年栽培向きで、計画栽培が可能である。