高水圧剥皮機を用いたハウスミカンの軽労型土壌改良法

摘要

ハウスミカン栽培では、果実成熟期に「中間水切り」や「仕上げ水切り」としてかん水を控え、糖度の上界を図っている。しかし、過匿の水分ス卜レスや連年の水分ストレスによって、近年でほ樹勢衰弱固が多く見られるようになっている。 樹勢回復を図る1つの方法として、有機物施用等の土壌改良が考えられる。有機物の施用により細板を中心とした根量を増加させ、樹勢の強化を図るものである。しかしながら、ハウスミカン栽培の土壌改良は、大型機械の導入が国雄な上、夏季（収穫後）における高温時の作業となるため、労働負荷が非常に大きい。 このため、有機物は地衣への表層施用が行われる程度で、深耕等による土壌中層城への投入は充分に行われていないのが現状である。