バケット流通「ELFシステム」の効果について

摘要

花の価格が低迷している。不況が原因であるのは確かだが、景気が国復しても花の業務需要は元に戻らないだろうというのが多くの関係者の額測であり、花き業界内のいろいろな分野で個人需要を掘り起こす取り組みが始まっている。 業務需要では、式典等が終わればすく廃棄されるので、花もちはさほど問題ではない。 しかし個人の家庭は違う。 「買って帰ってもすくタメになる」という消費者の不満が、日本の家庭での切り花普及率約10％という低い数字になって表れている。 前号で切り花の鮮度保持について特集をしたが、今回はパケット鴇送に取り組む㈱FAJの「ELFシステム」について、同社マネージャー佐無田仁氏に解説していただこう。 ㈱フラワーオークションジャパン（以下FAJ）では、2001年1月初市からバケット流通システムの導入、推進に取り組んでいる。 導入した「エコラインフラワーシステム（以下ELFシステム）」（園）は、FAJとプラスティックメーカーの兼弥産業㈱が共同で企画開発した（現在ELFシステム事業部は兼弥産菜粕内に事務局を置く）。