ギョウジャニンニクに発生した新病書、白色疫病とすすかび病

摘要

ギョウジャニンニクは深山に分布するユリ科の球根性多年草で、若い葉と鱗茎を食し、古くから滋養強壮作用のある山菜として利用されている。 世界的にはシベリアからヨーロッパ、ヒマラヤ、北アメリカ北部に分布する。 日本では本州の奈良県以北、北海道、千島列島に自生し、本州では深山や日本海側沿いの地域に多い。一〇年程前から北海道や山形果で栽培法が検討され、最近では医薬用原料や機能性食品としても注目されている。 富山県でも数年前から、中山間地の振興作物として養成栽培試験を行っている。