本来のうまさと収量性の高い作りやすい完熟トマトむさし交配「てるひめ」

摘要

近年、丸玉はいわゆる完熟品種が一般的であり、糖度の安定も大切な要素だが、消費者の中からは昔の味と香りのするトマトが食べたいとの声も開くようになった。 甘味と酸味、香りのバランスも嗜好の多様化の中では必要なことである。 一方で、生産者の要望である安定した収量と作りやすさは当然必要なことである。当社ではこれまで多くの抵抗性品種の育成にあたってきたが、さらに本来のうまさはそのままに、できるだけつくりやすい品種の作出を目標として育成に取り組んだ。 その結果、当初の目標にほぼ近いものができたので試作を経て、新品種とした。