初期の「栄養適期説栽培法」の運動とその理想（8）

摘要

昭和18年11月5日東京で開かれた大東亜会議に出席された，自由インド仮政府のチャンドラ、 ボース首班ねきらを，会議の終了後その労を隔うために，当時頭山浦翁の後継者と言われた，黒龍会頭首葛生能久先生が箱根温泉に招待した。 その旅館の玄関口に大きな馬鈴薯が山の様に積まれていた。 問い質せば，今年の1月，今市で食糧増産の講演会があるとの事で出席した処，岡部源司という方が栄養適期説に基づく方法として馬鈴薯の作り方を教えたので，その方法をそのまま実行したらこの様な立派なものが出来たので，是非多くの人達に教えてやりたいと目に付く場所に置いてあるのだという事です。正に食糧増産の神風だと言われる通りですと主張したのでした。