温州ミカンにおける重要害虫 の発生予察と防除対策

摘要

温州ミカンの害虫のうち、ミカンハダ二とチヤノキイロアザミゥマは、地域の防除暦の中で防除対象圭ロ虫にあげられ、防除頻度がもっとも高い重要種である。果樹カメムシ類は三-五年に一度多発し、都道府県から発生予察注意報が発表されるような場合には一-一一力月の間に何回も薬剤散布を必要とすることがある。また、近年増加傾向にあるカイガラムシ類は発生の園地間差が大きく、発生園では薬剤散布だけではなく、総合的に対策を講じる必要がある。ここでは、これらの害虫の発生生態や近年の動向を踏まえたうえで、発生予察のポイントと防除対策について述べる。