中北部地帯におけるハウスアスパラガスの太茎多収穫技術

摘要

広島県の中北部地帯でのハウスアスパラガスの多収穫技術を確立するため，品種 ‘ウェルカム，を供試し，間口6mのフルフトープンハウスを利用して，栽相密度，立茎方法および茎葉管理法について検討した。 1．栽梢密度は，畦幅2mで1条相えの場合には，株間20cmの250株／aが適する。 500株／aまで密相すると規格品収量は増加するが，太茎率は低下し，太茎収量も減少する。 2．立茎は，太さ12～15mm径の母茎を畦長1m当たり10本程度確保する。 2年生株では，できるだけ太いものを立茎することで，太茎収量は増加する。 3年生株以降は，12mm以上の立茎が10本程度確保できれば太茎収量には差がない。3．茎葉は，高さ160cm，幅100cmで整枝する。 茎葉の高さが高いほど，幅が広いほど規格品収量，太茎収量が多い。4．以上の結果，定植4年目には規格品収量で279kg／a，太茎収量で212kg／aが得られた。