局所進行頭頸部扁平上皮癌（SCCHN）患者における．高分割化および通常の分割化放射線療法とdocetaxel，Cisplatinおよび5－fluorour?aQil（TPF）化学療法併用に関する比較試験

摘要

局所進行頭頸部扁平上皮癌（SCCHN）に対する治療法は放射線治療法（RTx）であるが，従来の分割照射法（Cfx）のみでは奏効率は比較的低い。 そこで本研究では，放射線高度分割法（Hfx）と従来分割法（Cfx）それぞれにdocetaxel（TXT），cisplatin（CDDP）および5-fluorouracil（5－FU）併用療法（TPF）を加えて比較した。 前治療歴のない5g名の患者が登録された。 RTx施行患者をarml群：1日2回，1.2Gy/回，週5日，76．8Gy/64分割arm2群：2Gy/回/日のCfx，週5日，70Gy/35分割とした。 ここで患者へは2サイク）t/の化学療法（CTx）を4過ごとに2サイクル施行した。 この投与量はTXT 50mg/m2（dayl），CDDP60mg/m2（day4）と5－FU600mg/m2/日（dayl～5）とした。 その結果として，総奏効率と病理学的CRは，arml：100％（25/25）と84％（21/25），arm2：100％（25/25）と80％（20/25）であった。 局所制御率はarmlのほうがarm2よりよかった（p＝0．048）。 また，チrmlでは無病期間の改善はarmlで生存率（p＝0．059）と全奏効率の改善（p＝0．078）がみられた。 しかし，armlでは粘膜炎発生は有意に高くなった（p＝0.048）。 結論として，Hfx群でTPFCTx同時併用とCfx群でTPFCTx併用群では，前者のほうの成績がよかったの。