小久保講師の農業縦横論

摘要

いま、農家が好むと好まざるとに関わらず、世界中が環境や食糧の問題などで深刻になっていますが、果たして日本の農家はそのよ、つなことを感じているのかなと田心います。昨年、ロシアで大変な山火事がありました。ロシアでよく食べられているジャガイモは、日本でも簡単にできる作物の代表ですが、ロシアのジャガイモの年間供給量の八〇％は、実際には家庭菜園で作られています。ロシアは食糧自給率が高い国ですが、主食に近い作物のほとんどが家庭菜園で作られていたわけです。ロシアでは、サラリーマンの人達が別荘を持っています。別I壮とい、つと、日本人が考えるとすごいと田やっかもしれませんが、実は別荘であって別荘ではありません。寝泊まりができるよ、つなところです。ロシアのサラリ—マンの皆さんは、長期の休みに自分の別荘に行って畑仕事をしています。そこでとれたジャガイモで、国内の八〇％のジャガイモが供給されていたわけです。