『爱善酵素農法の真髄一各種作物編一

摘要

愛善みずほ会において長年研究されてきた作物である々水稲々。当社団発足から六十年経ったいま、発足当時から変わらない技術と、時代の二ーズに対応して変化してきた技術が合わさり、愛善酵素農法における水稲栽培技術となつている。前回に引き続き、今回は生育状態の見方から病害虫対策、そして水のかけ引きまで島.長が語る。青嶋次に、実肥についてお聞きしたいと思います。稔実肥ともいい、現在では入れる方も少ないかと思いますが、実肥の必要な稲というのはどのような稲でしょうか。島本実肥、つまり稔実肥とぃつのは、出穂直前の太ばらみ期の第四次更新根が発生する時期に養分が足りない場合、栄養補給として施す肥料です。簡単にいいますと四次根の根に与える肥料で、出穂の四日前に上根が発生しますがその根に与えるわけです。ですから施用量はごく限られています。たとえば高級粒状でせいぜい反当二〇お、明星でしたら五、六おでも多いくらいですね。あまり多く施すと食味を低下させてしまいます。止葉が非常に短くて色の薄い稲の場合は施した方が良いですね。