中規模採卵養鶏場における種々のワクモ対策の検討

摘要

国内でのワクモ浸潤率は、すでに八〇％以上となっており、産卵成績の低下、汚卵の発生および人への付着、吸血など多くの被害を及ぼしています。 また、多くのワクモ駆除の市販殺虫剤に抵抗性が確認されており、より効果的な駆除が望まれています。 平成十八年から平成十九年にかけて、飼養規模約二、五〇〇羽の家族経営採卵養鶏場において、ワクモ濃厚寄生による貧血、産卵率の低下による日産卵量の低下などの被害がありました。 その対策として、市販薬剤、自然環境資材（ハーブ、天然樹木精油）および環境衛生制御資材を用い、殺ダニおよび忌避効果を調査（室内、農場）し、その結果と対策について検討しました。