石垣支所沿岸資源研究室

摘要

石垣支所が平成6年に開設されてから，5年目の平成11年にすべての施設が完成し，研究機関として－の体制が整った。 沿岸資源研究室は支所の5研究室の中で4番目である平成8年5月に設置され，翌年4月に4名の研究者が揃った。 亜熱帯域の沿岸資源に関する調査研究の推進によって資源管理に資することを目的としている。 この目的達成のため，基本となる6課題が設けられている。 資源生物学の基本である系群に関する「形態学的手法による沿岸重要資源生物の種及び系群の解明」と性化学的手法による亜熱帯域等の沿岸重要資源生物の種及び地域集団構造の解明」の2題，資源特性に関する「沿岸重要資源生物の産卵生態及び初期生態の解明」と「沿岸重要資源生物の資源特性の解明」の2題，資源動態に関する「沿岸重要資源の変動要因の解明」，有毒資源生物に関する「有毒、薬用魚介藻類資源の探索と資源評価」である。その他，基本課題を補完するため，2題のプロジェクト研究と1題の関連研究が設定されており，それぞれ「亜熱帯性貝類の有用形質の探索」と「サンゴ礁域における生物群集多様性構造の解明」の2題及び「ナマコ類の資源生態と底生生物環境への影響の解明」である。