わが国初の北欧型遠洋トロール漁船「第五十一開洋丸」竣工!

摘要

日本初の北欧型遠洋トロール漁船第五十一開洋丸が，去る7月22日，清水の三保造船所で引き渡ざれた。東日本大震災により喪失した八戸港唯一の遠洋トロール漁船第5天州丸（291総トン。開洋漁業所有）の代船として，震災復興支援事業を活用し，日本トロール底魚協会が主体になって建造されたもの。乾舷の高いモダンな船型で，漁撈機器を従来の油圧から電動に変更，居住設備を充実させるなど，安全性や省エネ·省人化，船内労働環境の向上を図った期待の船である。605総トン，全長61.9メートル,幅12.5メートル，深さ8.2メートル，吃水5.45メートル，主機ニィガタ8MG34HX型ディーゼル1基，1軸（コルトノズル付CPP),出力4,077馬力（2,999キロワット），航海速力13.0ノット。船主は八戸機船漁業協同組合で，開洋漁業が運用する。ここに掲げたのは東京港での一般公開（7月23日）の折の映像である。