く輸入は横パイも輸出は大幅増···〉紙輸出の回復で入超幅が縮小した2010年の紙類貿易

摘要

通年で1ドル90円割れという空前の円高にもかかわらず、わが国の紙頬輸出は2010年に急回復、合計数量では08年以来2年ぶりに170万tの大台を回復した。一方、紙類輸入はほぼ横バイも2年連続で200万t台 に乗せている。紙頬輸入の連続200万t超は03～05年以来である。このような輸出の増加一輸入の横バイという基調の結果、昨年の貿易バランスは09年対比で入超幅が44.6万t圧縮され▲37.5万tの入超となった。中国を中心とするアジアの紙類貿易は時に摩擦と緊張をはらみつつも趨勢として拡大しており、大きく見れば日本もその輪の中に組み込まれつつある。