収益カアップに加え原燃料安も寄与した紙加工の2016年度業績

摘要

株式を上場·公開する紙加工関連企業の2016年度業績が出そろった。ここでは3月期決算以外の企業も含め計20社の業績を16頁に「関連付表」として取りまとめた。それによると単純合算した20社の16年度業績は売上高が前年度比＋1.2％の1兆7,641億円と微増収ながら、損益面では営業利益が同＋23.3％の939億円(利益率5.3％)、経常利益が同＋22.4％の969億円、最終利益が＋32.3％の617億円と、いずれも2期連続の大幅増益を記録している。地道な収益改善策に加え原燃料安が各社の業嫌を押し上げた形だ。すでに始まっている17年度も引き続いての増収増益を見込む企業が多いが、M＆A効果などを除けば収益改善の余地は限定的である一方、為替や原燃料事情については予測が困難な面もあり、想定通りに進捗するかどうかは何とも言えない。