ユーロ圏危機の第二期をどうみるか

摘要

二〇一一年の「暑い夏」。米欧金融危機が相乗作用を起こし、ギリシャ危機深刻化に由来するユーロ圏（EU通貨同盟）危機は第二期に入った。危機はイタリア・スペイン（以下ISと略称）　に波及している。IS合計の経済規模はユーロ圏の二八％、両国が支援を要請する事態に発展すれば、ユーロ圏では支えきれないであろう。繰り返すギリシャ危機が「第二のリーマンショック」　へ発展すると恐れる声もある。