「世界木材デー」: World Wood Day 2014記念祝賀イベントin中国

摘要

万物が目覚める春分の日でもある3月21日は,国連総会によりInternational Day of Forests-「国際森林デー」として2013年に公式に認定された。世界各地で森林や樹木の恵みを称賛する記念日の制定にいち早く賛同を表明した国際木文化学会(International Wood Culture society：IWCS)は,さらに同日の3月21日をWorld Wood Day(WWD)-「世界木材デー」と提唱し,世界木材デー基金(World Wood Day Foundation：WWDF)を創設した。それによって,木文化世界博覧会をWWDの記念祝賀イベントの恒例行事として運営できるようになった。初めてのWWD 2013はメイン会場をアフリカのタンザニァにしたが,WWD 2014のメイン会場はアジアの中国に移した。会場の福建省仙游県中国古典工芸博覧城には,世界の七十数ヶ国から著名な木文化に関する学者,研究考,並びに木彫,木轆轤,木工芸職人ら総勢300名を超えた参加者が集まった。第1表のWWD 2014の5日間のスケジュールに示されるように,国際シンポジウムを始め,各種木工芸作品の展示及び創作実演の他,木造住宅耐震耐風設計コンテスト,青年木工コンテスト,木育教室,植樹など沢山の活動が盛り込まれ,木文化世界博覧会は空前の大盛況であった。写真2に示した開会式の様子から,WWD 2014の賑わいぶりが実感できる。