遮熱塩ビ防水シートによる倉康塔屋屋上防水改修工事事例

摘要

当物件は，アスファルト防水押えコンクリー ト仕上げの既存防水の老朽化が進行し，また屋 上直下フロアー内温度の寒暖の差が激しいた め，防水改修と併せて保温・遮熱性能が求めら れた。そこで断熱材および遮熱防水シートを， 施設利用に支障なく作業ができるかぶせ工法で 提案し，今回の採用に至った。 工事にあたっては，工事期間中も屋上直下の 部屋を使用するため，金物留め付け工程の作業 時間を休日や昼休み時間などの施設利用時間外 に限定し，工事騒音で不快感を与えないように 留意した。また，建築基準法の負風圧力計算基 準に基づき防水シート固定ディスクの固定体力 を算出し，負風圧荷重による不具合が発生しな いように安全性に配慮した防水設計とした。