計測管理により構造物に近接してシールドを施工: 大阪市深江中浜下水道幹線

摘要

大阪市は，明治27年から近代的な下水道整備を開始し，昭和50年代にははば全市域に下水道が整備された．しかしなrnがら，市域の大部分が淀川などの土砂の堆積などによってできた沖積平野であり，上町台地などの一部を除いて市域のrn約90%がポンプ排水に頼らなければならない地形となっていることや，都市化の進展に伴い雨水が一時に下水管に流入rnし，たびたび浸水している．そこで，昭和56年から，おおむね10年に1回の大雨（1時間60mmの降雨量）を対象に下水道rn整備を進めた結果，平成18年度末現在の雨水対策整備率は約78%となった．rn本稿では，本市東部の抜本的な浸水対策として整備を進めている深江～中浜下水道幹線と，その施工時における計測rn結果について紹介する．