高速道路ランプ部における矩形シールドエ法の計画と施工:阪神高速道路大和川線常磐工区

摘要

本工事は，大阪府堺市内の住宅地におて堺市 が事業を行う府道高速大和川線常磐西出人口付近の本線トンネル350mとランプ376mを開削工法 で構築する工事である.本線から出口ランプに分 岐する区間では，近隣住民への負担軽減策として 地上の工事占用幅を縮小し，生活道路を確保する ことを目的に開削工法から矩形シールドエ法に変 更した.シールド線形は，延長 225m,発進立坑から8%の下 り勾配となり，土かぶりは発進 部約1.5m,到達部約17mである セグメントと本線開削部の土留 め壁芯材との離隔は500mm,約 150mにわたって近接併走掘進 となる.トンネル覆工は，断面 が大きいうえに用地条件などの 制約から覆工厚を極力小さくす る必要があり，六面鋼殻合成セ グメントを採用した.