連載「海洋エネルギー発電装置の開発と環境」にあたって

摘要

気候変動に開する政府間パネル（IPCC)は，近年の人為起源の温暖化ガス排出が全球的な気候システムに影響を及ぼし，大気と海洋の温暖化，雪氷の減少，海面水位の上昇を発生させた可能性が極めて高いことを示した。観測点53ケ所で観測史上最高気温を更新した2018年夏のように，ここ最近の極端な高温の増加，極端な低温の減少，極端に高い潮位の増加，強い降水現象の回数の増加は，近年の台風や豪雨の報道が示す通りである。