平成26年度「水環境文化賞」を受賞して

摘要

かって当地では，集落の後背地にあたる標高100m前後の山林の雪解け湧水を利用して水田を耕作していました。その水源のほとんどに今でも祠や社があることから，水がどれほど貴重だったか伺えます。そして，その湧水路や山あいの水田の用水路にゲンジホタルが生息しています。しかし，農業事情や住環境の変化にともないホタルの生息地が年々少なくなっていくため，1998（H10）年の夏に"細越のホタルは細越で守ろう"を合図とし，1993（H5）年設立の組織を再編した上で本格的な保護活動に取り組むことになりました。