ストリートピアノ: ボランティア精神の発露

摘要

昨年末、著者が利用している横浜市関内駅の地下商店街に写真のようなストリートピアノが設置されました。ストリートピアノは誰でも自由に弾けて、誰でも聴ける公開のピアノです。そしてお正月に生演奏している場面に出会いました。いつも商店街で聞きなれている有線放送に比べて生演奏は確かに違います。音に起伏があり、ピッチも自在に変えていることが云わり、何よりも目の前で演奏している人の息づかいが伝わってくるようでした。当日は、写真の男性がベートーベンのピアノソナタ14番「月光」を暗譜で弾いていました。茶色のジャケットにジーンズ、サンダル履きというラフな服装の男性は見たところ30代で、近くのマンシヨンからふと歩いてきたような風情でした。ストリートピアノは、海外の空港待合室などにも設置されていて、NHKでもときどき放映しています。しかし、筆者は実際に目にしたのは初めてでした。そして演奏を聴きながらある種の感動を覚えました。