特定相手へのAPT攻撃など巧妙さ増す執拗な攻撃に対応

摘要

「これまでは、お金儲けのための経済犯、敵対する国や機関、企業などをねらった示威活動、そして情報などを盗む諜報活動などが、一般的に見られるサイバー攻撃の形でした。しかし、いま新たに大きな脅威になりつつあるのは、APT(Advanced Persistent Threat)と呼ばれる攻撃です。これは、高度で執拗な脅威という意味ですが、特定の相手に狙いを定め、その相手にマッチした様々な方法や手段をうまく使ってシステムに侵入し、数カ月とか数年にもわたって継続して行うサイバー攻撃です。厄介なのは、巧妙な方法で仕込むため、侵入された方がなかなかその侵入に気付かないことです」。今瀬センター長はAPT攻撃の悪質性をそう説明して、その攻擊に対する対応が目下のCYRECにおける最大の研究課題だとした。