将来の大学医学研究のあり方を展望東海大学総合医学研究所

摘要

安藤　これからますます高齢化を迎える日本の社会の中でヽ腰痛というのはヽ多くの国民にとつて深刻な問題になると思います。そういう観点から、先生の研究の有用性ということをご説明くださ酒井腰痛についてですが、腰痛は全国で大体推定2800万人いるとされ、普通に生きていれば70%の人が大体腰痛を経験するわけで、大きな社会的な問題でもあります。この腰痛の原因の1つは、椎間板やその周辺の炎症があって、続発して変性が起きるのです。炎症に対する治療法は、NSAIDに代表されるようにヽ炎症をある程度鎮静化させるような薬剤を全身投与するのが主体ですが炎症の場所は特定でさませんし、非効率的です。そこで痛みの原因がどこにあるのかヽ放射線技術科と一緒に、腰痛を可視化し、原因に直接ァプローチするといぅプロジェクトを始めています。さらに総合大学のカを生かして、体育学部とは腰痛の痛みと行動バターンに関し三次元の動作解析を使うことでその人の腰痛の場所がどこにあるかを突き止めていきヽ腰痛の診断学および治療法にヽこれまでにないテクニックを集約していきたいと考えています。