世界初、可視光利用して水を分解酸硫化物光触媒を開発NEDOとARPChem、東大•信州大など共同安価な水素製造プロセス実現に期待

摘要

新エネルギー•産業技術総合開発機構(NEDO)と人工光合成化学プロセス技術研究組合(ARPChem)は、東京大学や信州大学などと共同で、世界で初めて、可視光で水を水素と酸素に分解する酸硫化物光触媒を開発した。この光触媒は「Y~2 Ti~2 O~5 S~2」という酸硫化物半導体で構成されている。640nm以下の太陽光を吸収して水を分解することができ、太陽光で最も強度が高い波長域である600nm近辺の光を用いて水が分解できるため、効率的なエネルギー活用が期待され、安価な水素製造プロセスの実現も期待できる。