風力発電の新しい流れ-洋上発電の可能性

摘要

世界の風車の設備容量はおよそ70GWとなり，日本においても遅ればせながら1.5GWに迫ろうとしている。2006年11月にニューデリーで開催された世界風力国際会議（GWEA）においては，インド大統領自ら開会式に出席し，30年に60GWをインド国内で達成する計画であることを高らかに宣言した。中国は20年に30GWをめざし，また米国も06年2月のブッシュ大統領の風車支援の発言で大きなうねりが沸き起こっている。ヨーロッパのみならずアジアや米国においても，従来の脱原子力政策のシンボルといった風車の役目は終わり，エネルギー源の重要な一つとして確実に開発が進んでいる。