オルガノ㈱

摘要

残留農薬分析には試料調製，器具洗浄などで分析用水が用いられる。とくにLC/MSにおいては移動相にも用いられ，水はもっとも多量に用いられる試薬といえる。LC/MSの導入により残留農薬分析にも高純度の分析用水の導入が進んでいるが，試料中のマトリクスが多いことなどから，水はとくに高純度である必要はないとの意見もある。しかし分析の信頼性を担保するに当たって，できるだけ不確定要素は取り除いておくべきであろう。たとえば，試料溶液中のイオン類は過剰であればイオンサプレツションを引き起こす原因となる。