新エネルギーにおける風力発電の役割と今後の動向

摘要

新エネルギーは，エネルギー安定供給の確保，環境の保全，新規産業・雇用の創出に役立つといった意義を有している。とくに近年は，地球温暖化防止の観点からCO_2を排出しないエネルギー源として関心が高まっている。現在日本では，総合エネルギー調査会の長期需給エネルギー見通しや京都議定書目標達成計画において定められている，2010年の新エネルギーの利用の目標をめざしてさまざまな施策を行っている。新エネルギーに関連する予算も拡充し，1997年度の560億円から2007年度（予算案）には1,519億円まで増大している。