JR四国2000系制御付振子気動車開発の頃(その2) : 松田清宏氏(JR四国)に聞く

摘要

昭和62年4月にJR四国が発足、翌年に開業した瀬戸大橋線効果もあって活況をみせていたが、高松と西条·高知を結ぶ高速道路が昭和66(平成3)年度完成を目指して建設が進められていた。高速道路に対抗するため都市間輸送のスピードアツプが重要課題と判断したJR四国は、地上設備の改良と並行して曲線区間の多い四国の鉄道に合った振子車両の投入の開発を進め、2000系気動車が平成元年2月に誕生した。JR四国の将来の命運を担って誕生した2000系は制御付振子機構を気動車で実現させ、高松一高知間を2時間の俊足で走破し、同社の輸送改善に大きく貢献した。制御付振子車両の2000系·8000系の開発に携わった松田清宏氏に、当時の思い出話をうかがった。