「国際砂防シンポジウム2015 in 仙台」の開催について: 気候変動と都市化に伴う土砂災害リスク増大への挑戦

摘要

国連防災世界会議は、国際的な防災戦略について議論する国際連合主催の会議で、1994年に横浜で第1回会議が開催されました。続く第2回会議は2005年に神戸で開催され、2005年から2015年までの国際的な防災の取組指針である「兵庫行動枠組(HFA)」が採択されました。今回、東日本大震災の被災地である仙台市において第3回会議が開催され、世界各国から首脳や閣僚、政府関係者など多く方が参加されました。国土交通省砂防部では、今後の国際社会における経済基盤の保全と持続的発展に寄与することを目的として、この機会を活用して各国から来られる砂防行政·研究等の代表者を集め、砂防技術·政策のとるべき戦略等について議論するため、「国際砂防シンポジウム2015 in 仙台」を開催しました。本稿では、その概要について報告します。