線ぱね形レール締結装置の防食対策

摘要

線ばね形レール締結装置（以下，「線 ばねクリップ」と呼びます）は，現在日本国内で広く使用されており，JR西日 本では，主としてローカル線における PCまくらぎ化工事に適用し，敷設を進 めています。線ばねクリップは，構造的 特徴として，高い締結力を有すること から，締結時には線ばねクリップに高 い応力が生じます（図1)。漏水トンネ ル内などの腐食環境下では，線ばねク リッブの表面が腐食し，腐食孔に応力が 集中することで,応力腐食割れが生じる 可能性があることから，防食性能を有す る塗装が用いられています。しかし，海 岸付近などで飛来塩の影響を受けるよ うな厳しい腐食環境下では，その効果が 十分に持続せず.短期間で線ばねクリッ プの交換を行わなければなりません。